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月次のグラフ用CSVの整え方と、つまずきやすい点
毎月の数字をグラフにするとき、手間の多くは「グラフを作る」前の「表を整える」ところで発生します。この記事では、グラフにしやすいCSVの形と、Excelから保存するときにつまずきやすい点を、当サイトの無料ツールで実際に読み込んだ結果とあわせて説明します。
この記事が役に立つ方:毎月、売上・件数・人数などをExcelの表にまとめ、推移グラフや報告資料を作っている方。
役に立たない方:データベースや会計ソフトから直接レポートを出せる環境がある方(その機能を使うほうが確実です)。
1. グラフにしやすい形は「1行=1か月」
推移グラフにするなら、表は次の形がいちばん扱いやすくなります。
年月,売上高(千円),来店客数(人),問い合わせ件数(件) 2026/06,7430,2398,41 2026/07,7920,2511,39 2026/08,7610,2463,44
- 1行目は見出し。見出しの行は1行だけにします(2段の見出しや結合セルは避ける)。
- 1列目は年月。「2026/06」のように年と月を入れます。
- 2列目以降は指標。1列=1指標。単位は見出しに書きます(例:
売上高(千円))。 - セルには数字だけ。「120件」「約300」のような書き方はしません。
- 表の下に合計や備考を書かない。合計は報告書の側で出します。
この形の見本として、サンプルCSV(架空の数値・24か月分)をダウンロードできます。
よくある「横に長い表」は、行と列を入れ替える
報告用の表は「指標が縦、月が横」になっていることが多いと思います。その場合は、Excelで表をコピーし、[形式を選択して貼り付け]の[行列を入れ替える]で「月が縦」に直してから保存してください。なお、当サイトのツールは「月が縦」の形だけに対応しています。
2. ExcelからCSVで保存する
- 整えた表だけを新しいシート(またはブック)に置きます。グラフや別の表が同じシートにあると、余計な行が入ります。
- [ファイル]→[名前を付けて保存]で、ファイルの種類に 「CSV UTF-8 (コンマ区切り)」 を選びます。
- 「一部の機能が失われる可能性があります」という確認が出たら、そのまま保存します(CSVには数式や書式が残らないためです)。
「CSV (コンマ区切り)」で保存した場合は文字コードがShift_JISになりますが、当サイトのツールはどちらも自動で判別して読み込みます。
メニューの名前は、Microsoft 365 のExcel(Windows版)の表記です。バージョンによって異なる場合があります。
3. つまずきやすい点(実際の読み込み結果)
よくある崩れ方をまとめて入れたCSVを用意し、当サイトのツールに読み込みました。
年月,売上高(千円),来店客数(人) 2026/1,"1,230",410 2026/2,1180,395 2026/3,1290,420 2026/4,1350,428人 46143,1310,430 2026/6,,440 2026/7,-,452 2026/7,1400,455 2026/8,1420,#DIV/0! 合計,8180,3330
このCSVをダウンロード(ツールの画面下にある「この画面で読み込む」からも試せます)
「売上高」と「来店客数」の2列を選んだときに表示された確認事項は、次のとおりです(ツールの表示をそのまま転記しています)。
- 日付として読めない行が1行あり、グラフから除外しました:6行目「46143」(Excelの日付シリアル値の可能性があります。Excelで日付の表示形式に直してから保存してください)
- 合計・平均などの集計行を除外しました:11行目「合計」
- 数値として読めないセルが2件あり、空欄として扱いました:5行目「来店客数(人)」の「428人」(数字の後ろに単位が付いています。単位は見出しに書き、セルは数字だけにしてください)、10行目「来店客数(人)」の「#DIV/0!」(Excelのエラー表示(#DIV/0! など)です。元の表の式を確認してください)
- 「-」のセルが1件あり、0ではなく空欄として扱いました:8行目「売上高(千円)」
- 空欄のセルが1件あります(線はその月で途切れます):7行目「売上高(千円)」
- 同じ日付の行が1行あり、最初の行だけを使いました:9行目(2026/07)。日ごとのデータなら「月ごとに合計」または「月ごとに平均」を選んでください
- データのない月が1か月あります:2026/05
一つずつ、原因と直し方を説明します。
| 起きたこと | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 「46143」が日付として読めない | 年月の列の表示形式が「標準」や「数値」になっていて、Excelが内部で持っている日付の通し番号(シリアル値)がそのまま保存された | 年月の列を選び、表示形式を「日付」または「ユーザー定義 yyyy/mm」にしてから保存し直す |
| 「428人」が数値として読めない | セルに単位が入っている | 単位は見出しに移し、セルは数字だけにする。Excelの[置換]で「人」を空欄に置き換えると早い |
| 「#DIV/0!」が数値として読めない | 元の表の数式が0で割っている(前月が0など) | 数式を =IFERROR(式,"") で囲むなどして、エラーのときは空欄にする |
| 2026/7が2行ある | 貼り付けのやり直しなどで同じ月が重複した | どちらが正しいか確認し、1行にする。日ごとのデータなら、ツールで「月ごとに合計」を選ぶ |
| 「-」や空欄の月がある | その月の数字がない、または未入力 | 0なのか「データなし」なのかを決めて入力する。ツールは0として扱わず、線を途切れさせる |
| 「合計」の行が除外された | 表の最後に合計行がある | そのままでも除外されますが、CSVに保存する前に消しておくと確実 |
一方で、次の2つは問題なく読み込めています。
"1,230":桁区切りのカンマ付きの数値。Excelが引用符で囲んで保存するので、そのまま読めます。1290:全角の数字。半角に直して読みます。
Excelで年月が「2026/4/1」になってしまう
Excelは「2026/04」のような入力を日付として扱い、CSVに「2026/4/1」の形で書き出すことがあります。当サイトのツールは、日付がすべて「1日」なら月ごとのデータとして扱い、「日付がすべて「1日」だったため、月ごとのデータとして扱いました」と表示します。ほかのツールに読み込む場合は、年月の列を文字列にしておくと確実です。
ダブルクリックでCSVを開くと文字化けする
UTF-8のCSVを、Excelでダブルクリックして開くと文字化けすることがあります。Excelの[データ]→[テキストまたはCSVから]で読み込むと、文字コードを指定できます。当サイトのサンプルCSVは、Excelで開いても文字化けしにくい形式(BOM付きUTF-8)で保存しています。
4. 無料で済ませる方法と、道具が必要になる場面
道具があると楽になる場合
- 6〜8個の指標を毎月同じ形式で報告している
- 前月比・前年同月比・年度累計を毎回計算し直している
- 率や単価まで年度累計に足してしまうミスが心配