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Excelだけで毎月の推移グラフと前月比を更新する
見る指標が少ないなら、専用の道具は要りません。Excelの「テーブル」と折れ線グラフを組み合わせると、毎月1行足すだけでグラフが伸びる表を作れます。
向いている方:毎月見る指標が1〜3個で、Excelが使える方。
向いていない方:指標が多く、毎月その数だけグラフと比較の数式を管理するのが負担になっている方。
この記事の手順は、Microsoft 365 のExcel(Windows版)の標準機能を前提にした説明です。バージョンによってメニューの名前や位置が異なる場合があります。
1. 表を「1行=1か月」にする
A列に年月、B列以降に指標を置きます。形はCSVの整え方と同じです。年月の列は日付として入力し、表示形式を yyyy/mm にしておくと並べ替えやグラフの軸が扱いやすくなります。
A B 1 年月 売上高(千円) 2 2025/09 7120 3 2025/10 6980 … 13 2026/08 7610
2. 表を「テーブル」にする
- 表の中のセルを1つ選びます。
- [挿入]→[テーブル]を選び、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れて[OK]を押します(Ctrl+T でも同じです)。
テーブルにしておくと、すぐ下の行に翌月の数字を入力したとき、テーブルの範囲が自動で広がります。テーブルをもとに作ったグラフも、その範囲に合わせて伸びます。
3. 折れ線グラフを作る
- テーブルの中のセルを選び、[挿入]→[折れ線グラフ]から「マーカー付き折れ線」を選びます。
- グラフのタイトルに指標名と単位を入れます(例:「売上高の推移(千円)」)。
- 縦軸の最小値が自動で0以外になっている場合は、縦軸を右クリック →[軸の書式設定]で最小値を0にしておくと、小さな変化を大きく見せすぎずにすみます。
4. 前月比・前年同月比の列を足す
比較の列は、グラフとは別に表の右側へ足します。行2が最初の月で、上から古い順に並んでいる前提の式です。
| 列 | 最初に入れるセル | 式 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 前月比 | C3 | =IF(OR(B2="",B2=0,B3=""),"",B3/B2-1) | 前月が空欄か0なら空欄にする |
| 前年同月比 | D14 | =IF(OR(B2="",B2=0,B14=""),"",B14/B2-1) | 12行上(12か月前)と比べる |
表示形式を「パーセンテージ」にし、小数点以下の桁数を1桁にします。
注意:月が抜けていると前年同月比がずれる
前年同月比の式は「12行上が12か月前」という前提です。途中の月の行がない(行ごと抜けている)と、別の月と比べてしまいます。数字がない月も、年月だけの行は残しておいてください。
注意:率や単価を足し合わせない
年度累計を出すとき、売上や件数は合計できますが、率(%)・単価・月末時点の人数などは足しても意味のある数字になりません。累計の列は、合計できる指標にだけ作ります。
5. 毎月の更新作業
- テーブルのすぐ下の行に、新しい月の年月と数字を入れる(テーブルとグラフが自動で広がる)
- 前月比・前年同月比の列に式が自動で入ったか確認する(入っていなければ、1つ上の行のセルをコピーして貼り付ける)
- グラフをコピーして報告資料に貼る
この方法が合わなくなるとき
指標が増えると、グラフと比較の式が指標の数だけ増え、「どのグラフを更新し忘れたか」の確認に手間がかかるようになります。その場合の選択肢は次のとおりです。
- グラフだけ欲しい:無料のCSVグラフ作成ツールで、CSVから推移グラフを作ってPNGで保存できます(5指標まで1枚に重ねられます)。
- 比較と文章まで毎月そろえたい:下の「月次報告書メーカー」が向いています。